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はじめに

 

今回のこの「賢プロ所属声優オーディション」は演技経験の有無や、オーディション会場をひとつに限定しないことで、今までオーディションを受けてみたくても受けられなかった人にも是非チャレンジしてほしいと思い、企画したものです。

声優志望者が増える昨今、この業界にいるプロの人数だけでもじつに2500人を超えます。
その中で光の当たる場所に立ち続けることができるのは、ほんの一握りの方たちです。
僕もスタッフも若い方ですから、賢プロを今後30年、40年と一緒に盛り上げていってくれる、
フレッシュな人材を発掘できればと考えています。


「少数精鋭」「個性派」というイメージのある賢プロダクションですが、演技の上手い下手にこだわらず、何かひとつでも光るものを持っている!という方をお待ちしています。
「声優」という職業への憧れだけでも、受ける価値はあると思いますよ。
我々も責任をもって真剣に審査いたしますので、気合を入れてチャレンジしてみて下さい!(内海)
回答者
「声優」ってどんな仕事? 「オーディションではどんな所をアピールすれば良いの?」皆さまの疑問に、現役で活躍するマネージャー達がズバリ答えます!
回答者
①声優業界&オーディションに求められる人材とは?

中井:

洋画・アニメ・ナレーションと、それぞれ求める人材は違ってくると思いますが、どの分野を得意とするとしても、与えられた要求に即座に応えられる瞬発力と、現場の空気にのまれない強さを持った役者ですね。
もちろん、声に特徴がある方、声の質が良い方は、それだけで強い武器を持っているとは思いますが、「短い時間で収録をこなしたい、複数本収録したい」という現場が増えている昨今、ディレクターさんから与えられた要求を、いかに即座に、そして的確に理解し、自分の声をいかしつつ表現できる瞬発力を持った人材は非常に魅力的ですね。

また、緊張感のあるアフレコの現場で、その空気にのまれてしまい「上手く演じよう」とばかり思いながら演じていると、視野が狭くなり
小さくまとまってしまいます。
現場での緊張感をうまくコントロールし、演技につなげていけるようなメンタルの強い役者さんも、数いる声優さんの中で生き残っていく上ではとても必要な人材だと思われます。

下森:

若くて元気があり、チャレンジ精神のある人!
最近のアニメの現場では年齢が若いほど活躍のチャンスが多くなってきています。
やる気があるのであれば、デビューは早いに越したことはありません。

森:

お芝居が上手い人。
今回のオーディションでは、合格すればそのまま賢プロダクションの所属声優として活躍するわけですから、ある一定の水準の高さを求めます。

②ズバリ!オーディションではこんなところを見ています!

中井:

まず、武器である声質はもちろんチェックします。
台詞の場合であれば、演者が、きちんと自分の話している対象やシチュエーションを意識して言葉を発しているかをチェックしますね。
ナレーションであれば、いかに的確に、伝えたい情報や言葉を、聞いている人に伝えられるように原稿を読んでいるかをチェックします。
あとは、人間として、役者としてのセンスがあるかどうかですかね(笑)

下森:

地声としゃべり方ですね。
いわゆる作りこんだアニメ声よりも、最近はナチュラルな話し方が主流です。
ですので普段の言葉、家族や友人と話すときの様な「素の声」を見ています。

森:

その人の「個性」を見ています。
誰かのモノマネばかりする人では意味がありません。
まずは自分をしっかり持っているかどうかですね。

③声優(役者)になるために、やった方が良いと思われることはありますか?

中井:

基本トレーニング全般は、必ず必要になってくると思います。
発声練習・舌滑・ストレッチ・体力作りなどなど必要と思われる事や、興味がある事は何でもやってみて損はないと思いますね。
また、読書はとても大切だと思います。
本であれば、登場人物の感情やかくされた表情がト書きとして表現されている事が多いので、行間を読み取る為の教材としてはとても適していると思います。

下森:

友達と遊んだり、本を読んだり、テレビやお芝居を見たり…とにかくあらゆる事が生きてくるので、いろいろな事に挑戦しておくことが大切です。
例えばファーストフード店員の役をやることになった時に、実際にアルバイトをしていたらその経験が生きてくる。
この他実際に経験したことがなくても、アナウンサーの役などは、普段からテレビを見て「どんなしゃべり方をしているのだろうか」と研究してみたり……自分で考えることも必要ですね。
日常の中の色々なことに興味を持つことですね。

森:

チャンスを生かせるよう、いざという時のために度胸をつけておいた方が良いです。
そのためには日ごろから努力あるのみ、ですね。

④今までに印象的だった役者さんとの出会いや、エピソードを教えてください。

中井:

そうですね、だいぶ以前、まだカセットテープでオーディション音声を録音していた時、某アニメーション作品のオーディションテープを録音することになり、その役の候補者の条件として「男性でなければNG」とされていたのですが、キャラクターの絵を見たときにどうしても斎賀みつきさんしか思い浮かばず、ご本人の了解を得てテープを録音しました。
「【男性でなければNG】というのは重々承知しているのですが、是非聞いてみてください!」という一文をつけて音響制作さんに提出した所、「この方は本当に女性なの?!」という驚きとともに、“斎賀さんで決めたい!”という一言を頂き、非常に嬉しかった思い出があります。

下森:

これまでの新人で印象的だったのは、甲斐田裕子、石松千恵美、いのくちゆか、滝知史、大畑伸太郎、などを生んだ個性派・クセモノ揃いの「スクールデュオ」二期生たちですね。
甲斐田裕子はレッスンでは毎回、必ず前回よりも良いものを見せてくる。
レッスンまでの一週間でそうなるためには、毎日の積み重ねがなければできないことです。
売れっ子になるためには努力することを怠らず、持続する姿勢が大事なのだと思います。

森:

素晴らしい役者さんはたくさんいらっしゃいますが、なかでも鈴木弘子さんとの出会いは印象的でした。
現場ではいつも、持ってきている台本はボロボロで、びっしりと書き込みをされているんです。
ベテランとして確固たるキャリアがあっても、常に向上心がある偉大な方だと思います。

⑤最後に、賢プロオーディション志望者の皆さんへメッセージをお願いいたします!

中井:

声優志望の人が増えている今日、生き残っていくのは本当に大変な事です。
自分がなぜ、役者に、そして声優になりたいという目標をもったのか、もう一度よく見極めて迷いのない姿勢でオーディションに思い切りのぞんでください。

下森:

恐れずにまずはやってみよう!業界は若い力を待っています!

森:

吹き替えにはオリジナルには無い、日本語独特の会話のテンポがあり、字幕とは違う魅力があります。
活躍する人の年齢層も幅広いため、何歳からでも即戦力として活躍できる可能性がありますよ。
お芝居をすることが好きな人は、もしかしたら、もしかします。
是非チャレンジしてみて下さい。
―ありがとうございました!
今回のオーディションの締め切りは2011年2月27日となっております!
たくさんのご応募、お待ちしております。
 
賢プロダクション オーディション 2011 参加要項 はこちら